大学生いぶまなが再会する話 ※すれ違いが重なって今は別れてる設定 続きを読む「おい、なにしてるんだ」 どこかで聞いたことがある声に真名部は顔をあげる。そこに現れた人物は今、自分が脳裏に浮かべた本人だった。 「早くそいつから離れろ。じゃないと──」 「わかったよ!」 真名部を囲っていた人物は、彼の迫力に怯えその場を去る。 「……ありがとう、ございます。……井吹くんですよね?」 「さあな」 その場を離れようとする青年──井吹を引き留めたくて、真名部は「井吹くん!」と叫ぶ。その声に井吹も足を止める。 「……もう、僕のことは、嫌いですか?」 畳む 2024.4.28(Sun) 13:47:39 文章